2018年1月31日は「皆既月食」です!
※写真は2015年4月4日の時のものです。
皆既月食を含め、月食とは私たちの住んでいる地球の影の中を月が通過することで、月が暗くなったり、欠けたように見える現象のことです。月食は、太陽ー地球ー月の順で一直線に並んだときにのみ起こるため、満月の頃にだけ見ることができます。
しかし、満月のたびに見られるかというとそうではありません。これは、月の公転軌道(地球の周りをまわる月の通り道:白道)が地球の公転軌道(太陽の周りをまわる地球の通り道:黄道)に対して約5°傾いているため、普段は地球の影の北側や南側を通ってしまうためです。
地球の影は2種類あります。「本影(太陽光がほぼ遮られた部分)」と「半影(本影の周りの薄い影)」があり、月の一部または全部が半影の部分に入った時は「半影食」、月の一部または全部が本影の部分に入った時は「本影食」と呼ばれます。本影食の場合は目で見て欠けているように見えたり、色が変わって見えたりと肉眼ではっきりと分かりますが、半影食の場合は見ただけでは欠けているかどうかはっきりとは分かりません。
今回2018年1月31日の皆既月食は皆既食の時間が1時間17分と非常に長く、前回日本で見ることができた2015年4月4日の12分よりもはるかに長い時間見ることができます。次に皆既月食が日本で初めから終わりまで見ることができるのは2022年11月8日で1時間26分もの間皆既の状態が続きます。
また、皆既月食中は月が全く見えなくなるかというと、そうではなく、赤銅色と呼ばれる赤黒い色に見えます。これは地球の周りの大気によって青色の光が散乱され、地球の大気を通り抜けることができないからです。一方の赤色の光は散乱されにくいため、地球の大気を通過することができます。また、大気がレンズの役割をし、月に赤色の光が届くためです。
双眼鏡や望遠鏡があればなお良いですが、皆既月食自体は肉眼で十分見ることができます。
今回の皆既月食は寒い時期の深夜に起こるため、寒さ対策の方が大事になってきます。風邪をひかないように注意してぜひ見てみてください。
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